2022年4月22日 航空自衛隊 松島基地
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約半年ぶりに仙台への出張が入りました。3月16日に発生した地震により東北新幹線で脱線事故が発生。約1か月に渡り福島と仙台の区間が不通となっていました。無事に新幹線は復旧し、仕事も11時には終わったので午後は松島基地へ向かいました。ブルーインパルスの訓練予定はなく金曜日はフライトもあまり期待できないので鹿妻駅の保存機を見学することにしました。

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東北新幹線 はやぶさ301
この日のアポイントは朝10時からと早かったため、始発電車に乗って東京駅を0716時に出発する列車で仙台へ向かいました。地震による脱線事故で一部区間が不通でしたが4月14日に再開しました。しかし「えきねっと」にアクセスが集中したため、切符が手配できない状況になり大きな問題となりました。
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JR鹿妻駅
仙台からみて矢本駅のひとつ手前にある鹿妻駅。この駅にはT-2ブルーインパルスが保存されていますがいつも素通りしていました。今回は松島基地でのブルーインパルスの訓練予告もなく、この機会にき合ってみたいと思いました。
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T-2 Blue Impulse
まずは慌てずに駅から少し離れた場所まで移動し、遠景から眺めてみました。左にはJR線、右には国道45線が走っており知らない人が見たらきっと驚くことでしょう。
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T-2 Blue Impulse
用廃となったT-2ブルーインパルスの機体が、やや左にバンクして上昇中のような飛行状態で保存されています。
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T-2 Blue Impulse
BI仕様のT-2の前で愛車を記念撮影する人も多い人気スポットです。ただし電線が邪魔になるので撮影位置やアングル、焦点距離に配慮が必要です。
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T-2 Blue Impulse
後ろにまわってみるとエンジンは取り外されていました。
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T-2 Blue Impulse
ごく普通の平日だったので見にくるのは自分くらいだと考えていましたが、同じタイミングで愛車を撮影している人に会うとは思いませんでした。
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JR鹿妻駅
関東に比べると東北は桜の開花時期が遅いので少し期待していました。仙台ではあまり見られなかった桜も松島ではまだ見ることができました。
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んp |
T-2 Blue Impulse
愛車を撮影していた方が去って誰もいなくなったので気兼ねすることなく撮り放題の時間に突入しました。
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T-2 Blue Impulse
現役時代では決して撮ることができなかったであろうアングルを楽しむことができます。
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T-2 Blue Impulse
主翼下から見上げたアングルです。決して大きくはないT-2の主翼ですが画角に納めようと思うとなかなか大きいことに気づきます。
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T-2 Blue Impulse
美しいカラースモークを発生させて観客を楽しませてくれたスピンドルオイルの噴射ノズルも残っています。
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T-2 Blue Impulse
T-2は被写体として魅力的ですが環境としては電柱と電線が大変惜しいところです。可能であれば観光スポットとしての魅力を高めるため電柱の移設を検討して欲しいですね。
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JR仙石線
仙石線は1時間に1本程度のダイヤです。仙台へ向かう電車に乗ろうとした直前に基地の方からジェットエンジンらしき音が聞こえてきました。確信はもてなかったもののギリギリで乗車しないことを決断し、基地へ向かってみることにしました。
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松島基地
基地も西側に位置するR/W07エンド付近へは鹿妻駅から徒歩15分程度で着くことができました。高く盛られた土手のような道路を超えると松島基地が見えてきます。
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F-2B
エンジン音を聞いてから歩いてきたので着陸機が見られたら十分と思っていましたが、まだ2機がアーミングエリアにいました。諦めなければ色々といいこともあるものだと思いました。
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F-2B
移動中、既に4機のF-2Bが離陸したのを見送りましたが、5機目の撮影に間に合いました。しかし距離はまだ遠く、200mmレンズではちょっと届きませんでした。
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F-2B
石巻方面へ向けて離陸した第21飛行隊のF-2B。翌日は石巻市旧北上川河口で開催されるイベントにT-4ブルーインパルスが参加予定ということを直前になって知りました。
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松島基地
松島基地の北側外周には農道が走っていて見晴らしが良いです。基地内の敷地より高いのでフェンスもあまり邪魔にはなりません。
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土筆
春の風物詩である土筆が群生していました。黒くなっている部分が多いので気になり、調べてみると霜焼けという現象のようです。暖かくなって目を出したものの、ぶりかえした寒さによってやられてしまうことがあるそうです。
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松島基地
航空自衛隊の中では珍しいクロスランウェイをもつ松島基地。管制塔が2つ見えますが2014年より新管制塔の運用が開始されています。
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F-2B
訓練から戻ってきたF-2Bの1機がR/W07からローアプローチで進入してきました。ほぼ横風の状態だったので滑走路の向きはどちらでも不思議ではありませんでした。
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スクーター
MOBOに詰めていたパーロットさんがランウェイチェンジのためスクーターに乗って移動していきました。F-2と同じ洋上迷彩がイカしています。
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F-2B
R/W25からローアプローチで進入するF-2B。背後にみえる工場の煙でもわかるように横から吹く難しい風向きでした。
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F-2B
航空自衛隊の戦闘機パイロット養成を目的とする第21飛行隊には全て複座型のF-2Bが配備されています。
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F-2B
背景にみえる松の樹々はいかにも松島基地らしい景色です。近くには日本三景の松島海岸もあり、似た雰囲気を演出しています。
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F-2B
訓練から帰投したF-2Bを見守る化学消防車。揮発性が高い航空燃料に対応できる薬剤を使用する特殊な消防車です。
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F-2B
降りてきたF-2Bが誘導路を曲がりエプロンへと向かいます。2機が重なったところでシャッターを切りました。さすがにこの方向、アングルではフェンス上部をクリアすることができませんでした。
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F-2B
所々にある用水路には少し高くなったマンホールの入口らしき場所があり、そこに乗ることで脚立がなくてもフェンスをなんとかクリアすることができます。
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F-2B
フェンス支柱の先端がどうしても写ってしまう箇所があります。自分の背があと10cm高ければ回避できたかもしれません。
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F-2B
誘導路に沿って長く走るフェンス外周はどこからでも撮影が可能です。ここはパイロットとのコミュニケーションがとれる有名なポイントでお手振りポイントと呼ばれています。
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F-2B
正面を向いた瞬間にシャッターを切りました。200mmレンズでは全く距離が足りないものの、カメラがデジタルになってからは画像のトリミングが大きな武器になります。
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F-2B
前席パイロットからもお手振りをいただきました。直線の誘導路なので手を離す余裕はあると思いますが、それでもわざわざ挨拶をしてくれる配慮には感謝しかありません。
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F-2B
松島基地といえば東日本大震災で大きな被害を受けたことが忘れられません。あれから11年が経過し、嵩上げなどの津波対策も行われています。再び地震が増えているようなので注意していただきたいと思います。
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F-2B
私のように仕事の合間に来るのでなければ、できるだけ脚立を用意した方が間違いなく便利です。脚立がオプションで選べるレンタカーがあれば少しは需要があると思います。
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F-2B
後席パイロットからお手振りいただきました。カメラを構えていながらもこちらも手を振り替えしてしまうアットホームな雰囲気を感じます。
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F-2B
6機のF-2が全てエプロンへ戻ったところで撤収することにしました。電車に乗る直前ギリギリの決断でしたが、ここまで歩いてきた甲斐がありました。労力に対して成果が出るかでないか迷うところですが、せっかく松島基地の近くまで来ているので後悔のない方を選択しました。
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T-2 Blue Impulse
帰り道は電車の時刻まで余裕がったので違うルートで少し遠回りして戻りました。
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T-2 Blue Impulse
東松島市はブルーインパルスの街であることを象徴するような風景です。超望遠レンズの圧縮効果を活かし、遠方から撮影することでT-2と桜を重ね撮ることができました。
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T-2 Blue Impulse
なんとかして桜とT-2ブルーインパルスを絡めたかったので、こちらの件でも来た甲斐がありました。特に開花が短い桜の時期に訪れることができたのは本当に嬉しい仕事のご褒美です。
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T-2 Blue Impulse
迫力のあるT-2の展示は本当に最高ですが、この電柱だけは配慮が欲しかったです。
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T-2 Blue Impulse
手持ちのスマホでは全身が入りきりませんnでしたが、一眼24mmなら撮影可能でした。少し重たいですが仕事道具に忍ばせて持ってきて正解でした。
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T-2 Blue Impulse
鹿妻駅のT-2ブルーインパルスは塗装の保存状態もよく一見の価値がありました。翌日は石巻市でT-4ブルーインパルスの展示飛行が予定されており、せっかくなので一泊して見学して帰ることにしました。
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Enduranceed ビジネスリュック
今回実戦に投入したバッグがこちらですがお世辞抜きで最高でした。カメラバッグメーカーが本気で作ったビジネスリュックです。見た目はスッキリしたリュックでノートPCや書類を背面に収納でき、文字通りビジネスの場面で使うことが想定されています。しかし上下2室で構成されており、大容量を実現しつつカメラバッグとしての機能を有しています。午前中は仕事をして、午後からはカメラをもって撮影を楽しむというスタイルが高いレベルで実現しました。
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JR仙台駅
仕事ではなくプライベートで一泊するので安く泊まるホテルを探しました。移動の手間を考えれば石巻方面へ行ってしまうプランもありましたが、仙台の方が選択肢も多く周辺環境も充実していると考えました。仙台でも素泊まり5千円弱で見つけられたのでコスパがとてもよかったです。出張は最高だ。
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スケジュール(パンフレット)
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