2022年1月13日
陸上自衛隊 習志野演習場 令和4年降下訓練始め
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新型コロナの影響で2年続けて一般非公開となった「降下訓練始め」に行ってきました。通常は週末に開催されていましたが、一般非公開となってからは平日開催となったので年休を取得して都合をつけました。寂しいことに今年からはC-1輸送機が不参加となり、世代交代を実感しました。

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UH-1N イロコイ
習志野演習場で行われる新春の風物詩である降下訓練始めですが、コロナウィルスの影響で一般非公開での開催となりました。残念ではありますがここ数年は人気が高すぎて会場内の混雑も激しく、居心地もよくなかったのである意味これはこれでよかったという気持ちもありました。演習場外周からは中の様子はわかりませんが、この機体はおそらく米軍の高官を乗せてきたものと思われます。
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CH-47JA チヌーク
当日の風向きを確認する試験降下かと思ったら複数名が降りてきたので慌ててカメラを構えました。今年はライブ中継も行われなかったのでイベントの進行状況がわからずやや苦労しました。撮影位置は去年の位置を参考に正面を狙ったものの風の影響が強く、かなり左側を通過していきました。
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CH-47JA チヌーク
頭上をチヌークが通過していきましたが、進入方向からすると防衛大臣などVIPを乗せてきた機体と思われます。
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P-3C オライオン
おそらく場内では島嶼防衛の状況訓練が始まっていたと思いますが、まずは海上自衛隊のP-3C哨戒機が通過していきました。下総基地から上がった機体と思われますが、このまま訓練に向かったのではないでしょうか。
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LR-2
陸上自衛隊が装備する唯一の固定翼機が偵察飛行を行いました。フライパスを1回行うだけなので実際のところはお披露目的な意味合いが強いのだと思います。
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第一空挺団
大型のCH-47Jが豆粒ほどの大きさにしか見えない高々度から飛び出し、一機に高度を下げてパラシュートを開いた第一空挺団隊員。奥には風向きを調べるための白いバルーンが上空へ向けて浮かんでいきます。
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ハクセキレイ
超望遠レンズを持っていると、暇な時はつい鳥の動きに気を取られバードウォッチングをしてしまいます。クチバシいっぱいに大きな木の実をくわえている姿がかわいいですね。
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CH-47JA チヌーク
4機のチヌークが編隊を組んで飛行していました。近隣の人は見慣れた光景かもしれませんが、状況を知らない人が見たら何事か!?と驚くと思います。
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C-130H ハーキュリーズ
演習場の上空を通過するまで、印西市上空でホールディングする固定翼機の姿が見えました。これらの機体はフライトレーダーでも確認することができました。
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C-130J スーパーハーキュリーズ
先陣を切ってパラシュートジャンプを行ったのは米軍のC-130Jでした。近年は陸自だけでなく米軍が共同訓練という形で参加するようになっています。
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C-130J スーパーハーキュリーズ
昨年撮影した立ち位置からかなり左側へ移動して調整したつもりですが、さらに左手を通過していきました。この距離だと演習場の外を通過するコースだったかもしれません。
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C-130J スーパーハーキュリーズ
1機目のC-130Jから降下したパラシュートの脇を2機目のハーキュリーズが通過していきます。
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C-130J スーパーハーキュリーズ
ハーキュリーズからのジャンプは後方左右の扉から行われ、降下のタイミングは左右同時に飛び出していました。
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C-130J スーパーハーキュリーズ
3機目のハーキュリーズが進入してきました。米軍は3機もの機体を投入するとともに先陣を切って降下を開始するなどこの演習をリードしているように見えました。
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C-130J スーパーハーキュリーズ
米空軍が装備するハーキュリーズは空自機に比べて胴体長が延長されており、エンジンも6枚プロペラに換装された最新バージョンです。
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C-130H ハーキュリーズ
米軍機に続いて航空自衛隊のハーキュリーズが進入してきました。以前は下総基地に展開して第1空挺団を乗せてから飛来していましたが、米軍との共同訓練になってからは入間基地から直接飛来するようになりました。米軍の横田基地と入間基地が隣接しているという配慮もあるのでしょう。
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C-130H ハーキュリーズ
広角の画角で引いた構図で撮影しています。降下したパラシュートが画面左から右へと流されていることがよくわかります。
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C-130H ハーキュリーズ
空自の2機目、通算で5機目のハーキュリーズが進入してきました。密度の高い降下を行うため間髪入れずにくるので、一度始まると撮影の手を休める暇がありません。
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C-130H ハーキュリーズ
空自2機目のハーキュリーズはグレー系の新塗装機が投入されており、なかなか粋な計らいがされていました。
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C-130H ハーキュリーズ
新しい迷彩はC-2と同系色で塗装されていることから、上空での迷彩を意識したものと思われます。できることなら順光の条件でこの機会に撮影しておきたかったです。
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C-2 ブルーホエール
空自の最新鋭輸送機C-2は2機が参加しました。異なる機種を投入して見どころを用意してくれるのは降下訓練始めのよいところです。
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C-2 ブルーホエール
先行していたハーキュリーズに比べると、見るからに大きな機体なので迫力があります。降下中の隊員からはどのように見えているのでしょうか。
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C-2 ブルーホエール
高度300mも上空を時速300kmで飛行するC-2から降りてくる第一空挺団のパラシュート。航空祭では東京タワーの天辺を通過する新幹線のドアから飛び降りる行動…と表現されています。
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C-2 ブルーホエール
市街地の中という立地条件に加え、降下するには決して広いとは言えない習志野演習場では1回の降下では10〜20名程度が限界のようです。
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C-2 ブルーホエール
いよいよC-1よりも目にする機会が増えてきたC-2輸送機です。1機目は美保基地第403飛行隊に所属する210号機でした。
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C-2 ブルーホエール
C-2の2機目は同じく第403飛行隊所属の212号機が参加しました。美保基地は最新鋭空中給油機KC-46Aも配備され、今熱い基地となっています。
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C-130J スーパーハーキュリーズ
固定翼機からの降下も2周目に入ります。基本的にやることは同じですね。
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C-130J スーパーハーキュリーズ
2機目として進入する米空軍のハーキュリーズ。パラシュートと航空機のどちらにピントを合わせるべきか悩むシーンです。
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C-130J スーパーハーキュリーズ
米空軍からは3機のC-130が投入されていますが、降りてくる隊員のパラシュート装備をみると空自隊員ではないでしょうか。
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C-130J スーパーハーキュリーズ
降下中の隊員と航空機が重なって見える瞬間にシャッターを押しています。一般公開のように航空機を真横から見る場合で絶対に撮ることができない構図です。
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C-130H ハーキュリーズ
降下している隊員の角度が斜めになっていることから、かなり強い風が吹いていて流されている様子が見てとれました。
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C-130H ハーキュリーズ
航空自衛隊の機体が入ってきました。米軍機と比べると胴体の短さとプロペラの枚数が少ないことから見劣りしてしまう感じがありました。
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C-130H ハーキュリーズ
2機目の空自C-130が進入してきました。画角の中にパラシュートをいくつ写すことができるか…という点もチャレンジのし甲斐があります。
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C-130H ハーキュリーズ
この日撮影のために集まってきたファンの数は十数名でした。一般非公開の平日開催なので近隣に迷惑をかけるということもありませんでした。
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C-2 ブルーホエール
残念だったのはC-1輸送機が不参加となってしまったことでした。昨年まではC-130、C-1、C-2の空自輸送機を全機種見ることができたのでお得感がありました。
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C-2 ブルーホエール
機体はかなり大きくなったものの飛行音は驚くほど静かで、見た目とは裏腹に控えめな性格の航空機です。気は優しいけど力持ち…という印象を受けます。
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C-2 ブルーホエール
パラシュート降下を行っているC-2と地表周辺までを入れ、引いた構図で撮ってみました。シグマ60-600mmは本当に便利で機体のクローズアップからこの写真のような状況説明写真までレンズ交換なしで撮影することができます。
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C-2 ブルーホエール
最近では入間基地に行けば普通にC-2が見られるようなので、機会をみつけて撮影にでかけてみたいと思いました。
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AH-1S コブラ
演習場の外周からは樹々に阻まれて活躍する姿は見られませんでしたが、状況訓練終了後の観閲飛行では2機編隊が見られました。陸自ではAH-64Dアパッチも装備していますが、すっかり見なくなりました。
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UH-1J イロコイ
3機のUH-1Jと5機のCH-47JAが編隊を組んで頭上を通過していきました。降下訓練の内容としては目新しいトピックスはなく、ライブ中継も行われなくなったので実に寂しい限りです。自衛隊のイベントは国民への広報活動に加え、入隊希望者を増やすためのアピール、そして地元や業者への経済効果という側面もあります。来年は一般公開が復活するといいですね。
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スケジュール(パンフレット)
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